こんにちは、ブルームスキームCEOの中里です。
前回 は、世界中のアパレルECサイトにバーチャル試着ボタンをつけることで、似合うかどうか注文前に把握しづらいがために、迷ったり後悔したりすることを、一切なくす話をしました。
QRコードを使うことで、同様のことをファッション雑誌や通販カタログ等の紙媒体でも実現できます。
ファッション雑誌は過去10年で発行部数が半減しています。

https://mochi.click/archives/129から画像を抜粋
消費者のファッションに対する興味は衰えていない(女性の87%はファッションに興味を持っている)にも関わらず発行部数が半減した理由はいくつかあると思いますが、大きなものの一つに、「読んでもあまり参考にならない」と思われていることがあるように思います。
現在の若年層は昔と異なり、自分とかけ離れたファッションモデルが、自分とかけ離れた場所で、自分とかけ離れた服を着ている写真を見ても、『憧れ』を抱くのではなく、『自分とは関係のないもの』として捉える気がします。
私自身がそうでした。ファッション雑誌を読む度に、「このファッションモデルには似合っていても、私自身に似合うかどうかは分からないので、読んでもあまり意味がないな…」と感じてきました。一方、「このファッションモデル達が全て自分に置き換わった雑誌があったら、どの服が似合うか、すぐに分かって便利なのになぁ」とも、思ってきました。
この「自分だらけのファッション雑誌」、実は、Kimakuriの仮想試着QRコードを雑誌に付与すれば、実現できます。

ViVi 2012 11月号 Shibuya 109 Bookの画像に、筆者がQRコードを追加
上記画像のように、ファッションモデルが着ている各アイテムの横にQRコードを配置することで、読者は、「あ、このアイテム、自分に似合うかも?」と思ったら、スマホをかざし、自分のアバターにそのアイテムを着せることができます(憧れを想起させる写真にQRコードを重ねるのと、絵が美しくなくなるので得策ではない場合、隣のページに、商品画像と一緒に配置すればOKかと思います)。Kimakuriは背景も自由に選べるため、ファッション雑誌に載っている写真の人物部分だけを、自分に入れ替えることも可能となります。
同様の手法はファッション雑誌に限らず通販カタログや広告など、どのような紙メディアにも適用することが可能です。消費者はいつでもどこでも、「あ、このアイテム、興味ある!」と思った瞬間に、スマホをかざすだけで、自分に似合うかどうか判断でき、メディア側はより大きな広告効果を得ることができます。
次回はいよいよ、『Kimakuriが実現する世界』シリーズ(第一弾?)の最終回。「誰もがファッションを楽しみ、自信を持ち、輝ける」世界に関して、お話する予定です。
Kimakuriが実現する世界 (1):1着1秒で試着し、似合う服にすぐ出会える
Kimakuriが実現する世界 (2):自分にそっくりな3Dアバターに瞬時に服を着せる
Kimakuriが実現する世界 (3):世界中のスタイリストから、自分のアバターに服を着せた形で、毎日コーディネートの提案が届く
Kimakuriが実現する世界 (4):全てのECサイトにバーチャル試着ボタンを設置する
Kimakuriが実現する世界 (5):世界中のファッション雑誌・カタログにバーチャル試着QRコードを設置する(本記事)
Kimakuriが実現する世界 (6):誰もがファッションを楽しみ、自信を持ち、輝けるようにする(執筆中)